木工房矢吹の家具類は、伝統的技法を基本にしています。

無垢材を継ぎ手や仕口といった木組みを使い、
漆を何回も摺りこむ拭漆で仕上げてあります。

家具づくりに使用する樹種は、主に広葉樹(ナラ、クス、ケヤキ)などを用いています。
基本的に仕上げは、自然塗料の拭き漆とオイル仕上げになります。

家具制作で、使用することの多い樹種の一覧━木のページへ
なぜ無垢材なのか?

天然木の年代経過による美しさ(つや、風格など)は、ベニヤなどの新建材には出すことが難しいと考えています。また、耐久性も高く、天然木は使い手、つくり手の体への悪影響も極端に低いのです。

写真の座卓の天板はケヤキの板で、古民家が解体される際に、出た材です。お客様がこの床の間の板を、大工さんに丁寧に外してもらい、当工房で座卓に生まれ変わりました。

この様に姿を変えて生き続けられるのも、無垢材の長所です。
 
なぜ木組みなのか?

木は常に、伸びたり縮んだりといった収縮を繰り返しています。そのため、金釘やネジを使うと収縮するたびに木が圧迫され、しだいに緩んできます。

構造上、力のかかる部分や収縮の予想される部分には昔からの木組みの知恵が良いと考えています。木工房矢吹ではこの様な部分に金釘類は使用せず、あまり神経質になる必要のない部分には使用しています。



この部分には接着剤は使わず、木と木の摩擦抵抗で組んであります。この形により天板の反りを押さえ、それと同時に収縮にも対応しています。(これは、竹を編むときの作業台で、柿渋が塗ってあります。)

・クギのはなしはこちら
なぜ漆なのか?

第一はやはり美しいということ。深みのある、奥の方からくる色、艶は他の塗料には出せない味わいがあるのではないでしょうか。

現在の家具によく使われているウレタン等の塗装と比較すると、塗り直しも容易にできます。



写真が上手くないので、伝わるでしょうか。肝心の色、艶が肉眼とは多少違います。何かの機会があれば直にご自身の目でご覧下さい。

*オイル仕上げもはじめました。
オイルフィニッシュは木肌に艶を与えると同時に撥水効果が得られます。また木肌の色や木目がダイレクトに伝わるため、漆とはまた違った味わいが楽しめます。

・オイルフィニッシュのはなしはこちら

 つまり無垢材を伝統技法で仕上げたモノは、
年代経過を楽しみながら長く使え、人に安全な家具であると信じています。

いついつまでも愛されるモノであることを願っています。
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