Concept

温故知新

日本には古くから、素晴らしい技の伝承があります。その一方、常に優れた加工技術も生まれ続けています。いわば『伝統と革新』は、調和しながらこの先の未来も、共存していくことでしょう。
私は昔と今の技術を融合させて、時代に合った木工芸を、模索しながら歩み続けたいと思っています。

暮らしと共にあるデザイン、人と環境に優しい塗装

ダイニングテーブルとチェアー(ケヤキ 拭き漆仕上げ)

自然界に元々存在する物質の『漆・油・蜜ろう・柿渋』など、これらは安心な天然塗料にもなりえます。木製品の仕上げには、自然由来の成分を主とした塗装を行っています。

つくり

欅の(ケヤキ)の無垢板

[無垢材]
天然の木は少しずつ色味が変化し、味わいが増していきます。また耐久性も高く、削り直しも可能なので、愛着を持って末永く使うことができます。

たんす天板上部の木組みの一例(あられ組み)

[木組み]
木は常に伸びたり縮んだり、収縮を繰り返しています。そのため金釘やネジを使うと、収縮するたびに周囲の木が金属に圧迫され、しだいに緩んでしまいます。
構造体となる部分の接合には、金釘類よりも古くから伝わるホゾや組手などの、木組みの技が優れていると考えています。

天然木について

木目・色調・硬さなどに個性があるので、それらを活かす加工を心がけています。
同じ品を複数お求めの場合は、できる限り仕上がりを揃えたうえでお届けいたします。

八角スツール(タモ オイル仕上げ)

オイル仕上げも承ります

木肌に艶を与えるオイルは、塗ることで撥水効果も得られます。
木目・色・手触り感などが、ダイレクトに伝わり、漆とは違った味わいが楽しめます。

末永くお使いいただけるように、当工房製品の割れや傷などの修理、漆の塗り直しも承ります。